第一回 統合生物考古学 セミナー
本セミナーは、本領域研究に関わる研究者が、研究方法(理論や、実際の計算、ウェットの実験など手技に関わる部分)についての講義を行います。第一回セミナーでは「生物のゲノム解析」に焦点を当て、座学とハンズオンの講義を行います。生物集団のゲノム情報を解析するには、集団遺伝学、分子進化学、バイオインフォマティクスなど幅広い事前知識が必要であるため、研究を進める際の大きな障壁になっています。第一回セミナーの目的は、日進月歩の発展を続けているゲノム多様性解析の手法について、以下の4つの内容に関する理論を学び、いくつかのデータ解析を行うことで、解析について理解を深め、将来的に自分が興味のある生物集団をゲノム解析することにつなげられるようにすることです。
・ゲノムデータのQC,マッピング,バリアントコール,フィルタリング(長田直樹・北海道大学)
・集団構造解析(木村亮介・琉球大学)
・人口推定(河合洋介・国立国際医療研究センター)
・RAD-seq解析(松波雅俊・琉球大学)
また特別講演として、University College London(UCL)のGarrett Hellenthal博士に講演いただきます。Hellenthal博士はfineSTRUCTUREの開発者の一人で、統計学的手法によってゲノム情報から遺伝的浮動や移住、自然選択といった遺伝的多様性の形成過程を研究しています。
*本セミナーは、初学者ではないが、集団遺伝学、ゲノム情報の解析に関する統計的な知識を身につけたい、統計解析を行いたい研究者を対象としています。
会場:東京大学本郷キャンパス理学部2号館第二講義室
日程:2023年12月9日(土)〜10日(日)
12月9日(土)
9:00~18:00(時間は若干変更の可能性もあります)
12月10日(日)
9:00〜16:00(時間は若干変更の可能性もあります)
定員:20名(定員20名を超えた場合はこちらで抽選させていただきます)
実施形態:対面形式(オンラインの予定はありません)
参加費:交通費、宿泊費を支援いたしますので、ご希望の方は申込時に希望欄を選択してください。
参加資格:関連分野で何らかの研究をおこなっている方
主催:学術変革A 統合生物考古学
申込締切:定員を大幅に超えたため、10月24日(火)に募集は締め切られました。申込フォーム
講師紹介
Garrett Hellenthal
UCL Genetics Institute (UGI), Department of Genetics, Evolution and Environment, University College London